12月の稼働率発表
2020年 01月 04日
更新日は書いてありませんが・・・。
全店で63%、前年比▲2.0%の悪化です。
これで7ヶ月連続の前年割れになっています。
ただ大きく落ち込むというわけではありません。
その発表より前に旅籠屋日記が更新されていました。
日記の内容については、まさに同意する部分、また、細かく聞いてみたい部分等色々ありました。
ホテル業界では、建設ラッシュが続き、大阪では供給過剰懸念が言われてきています。
そこに日韓関係悪化が加わり、一部地方都市では宿泊客の減少が言われています。
・・・が、そもそも旅籠屋の宿泊客には外国人観光客はほぼいません。
外国人への対応は、シンプルな宿を標榜する同社にとって、優先順位が高くないということから、あえて積極的に呼び込んでいないからです。
また、外国人観光客にとって、良い宿の条件である公共交通・・・特に飛行場や駅に近いという条件の店舗が少ないということもあります。
よって、K国の影響は全くありません。
ですが、供給過剰・・・競争悪化の影響は全く無いと言えなくもないのかな?と思っています。
年末に、共立メンテナンスが経営するドーミーインに初めて泊まりました。
先月オープンしたばかりのホテルだったので、興味本位に・・・。
フロントの自動チェックイン機設置から始まり、ラウンジのコーヒーサービス、建物の客室の構造、室内には、手すりや空間の使い方、欲しいサービスと過剰サービスとのバランス、そして清掃スタッフの効率向上など、よく考えられていると思いました。
その上、10階建ての最上階に広くはないものの露天風呂、サウナ付きの天然温泉です。(早朝には林檎を浮かせたリンゴ湯のサービス)
風呂上がりの休憩室には、自販機・マッサージ機に加えて、漫画本が大量に置かれています。
驚いたのは、夜食に夜鳴きラーメン(終了後にはカップラーメン)の無料サービスです。
客を喜ばせるコツを知っていると思いました。
あの価格で、あのサービスならと・・・共立メンテナンスの株価が高いのも納得してしまいました。
翻って、旅籠屋の基本サービスは20年間変わっていません。
当時としては斬新だった、コーヒーの提供。無料朝食サービスなどは、質の良し悪しはあっても多くのビジネスホテルでも取り入れられてきています。
そして、駅チカでは、そうしたホテルチェーンが競合しています。
しかしそもそも、ホテルは立地商売の側面も強いので、ことビジネスマンにとって、過剰なサービスはナンセンスであろうと思っています。
でも、顧客の標準的なサービスに対する認識が向上し、要求水準が上がったら・・・。
これは不満に通じる可能性もある。
変える部分と守るべき部分・・・。
簡単なようでそれが一番難しいし、まさに、会社の屋台骨となる重要な部分
なんだろうな